紅茶農家 ギトゥマさん

もう1軒、おじゃましたのはギトゥマさん。彼は、農家代表役員のおひとり。見た目は威厳のあるコワい感じの方(個人的な意見です、すみません)ですが、「よく来たね」と迎えてくれました。農作業中だったようで、手に土がついていました(こういうときは、手のひら同士の握手でなく、こちらが相手の腕をつかんであいさつします)。いつもは工場やバイイング・センターでスーツを着ているギトゥマさんしか知らなかったので、ご自宅で作業をされていたところを伺い「この土地に生まれ、学校を終えたあと、ここでずっと農業をやってこられたんだな」と、じわっと勝手に感動してしまいました。案内してくれた茶畑は、女性が茶摘みをしており、去年剪定した小枝が畑に敷き詰められ、歩くたびにパリパリ音がしています。

 

茶摘みの様子を見て毎回思うのですが、摘む人たちはけっこう近寄って作業しています。地味な作業ですから、おしゃべりをたのしみながら、茶摘みをしているのかもしれませんね。「一芯二葉」だけを手早く摘み取り、手がいっぱいになったら、しょっているカゴにポンっと入れていく。単純でありつつ、スキルがないと早くできない作業を、ここの女性はスイスイこなしていました。お見事でした!