車のはなし

EVバスが走っているナイロビ
EVバスが走っているナイロビ

こんにちは。

ナイロビでの移動手段は、Boltというアプリのタクシーを使っています。料金もアプリが導入される前の、昔ながらのタクシーと比べると安価です。ただ、ナイロビの道を知らない運転手や乱暴なドライバーがいますし、実際に私は遭遇していないけど、犯罪の話も聞くので、短い距離の移動などはアプリ、それ以外は信頼できる運転手と、使い分けています。

 

今回の訪ケニアでは、その信頼できる運転手が車を新調。迎えに来てもらったとき、なんとハイブリッドで登場しました。ローンで購入したそう。乗り心地はよく走りもスムーズ、そしてとても静か。「とうとうケニアにもハイブリッド車か~」と感心していました。ガソリン価格の高騰がひどいこの頃は、ハイブリッド車は助かりますね。

 

またある日は、別の信頼できるドライバーとCBD(ナイロビの中心地)を走っていたら、見慣れないペイントのバスが。「あれ何?」と私。運転手は「EVのバスだよ。あれは政府系の青ナンバープレートだけど、この頃は一般のバスもEV車がある」と…。

 

そういえば、9月の初めにナイロビに本部があるUNEP(国連環境計画)で、アフリカ気候変動週間というような会議が開催されたらしく、そこでも、CO2排出を抑えるための対策が話し合われたみたい。電気の車をもっと推進しようというのも、当然その流れかもしれません。そういった地球規模の課題に対する取り組みが、ケニアの首都ナイロビでも導入されているようです。ケニアで排出される二酸化炭素の排出量のうちわけをみると、輸送関連からの排出割合が40%とも言われているので、みんなの足であるバスから排気ガスが減るのはいいですね。それと排気ガスがもたらす健康被害もケニアでは大きいと思うから、歩行者として、道路わきを歩いているとき、バスが吐き出す黒い排気ガスが減るのは大歓迎です。

 

ところで、ハイブリッド車のほうのドライバーに「この車に問題があったとき、直せる修理工がいるのか」と疑問をなげかけると、そこらへんがちょっとどうなのか、というようなあいまいな返事が返ってきました(え??)。従来の修理工や整備工場には持っていくつもりはない、とは言っていたけど…。

 

かつてマニュアルの中古車しか走っていなかったケニア。いまはだいぶオートマ車も入っていると思います。そして、今度はハイブリッド車。下町の整備工場も、修理やメンテの技術向上が必要になりますね。とはいっても、新しい車も走っている傍ら、ボロいというより、もうレアすぎてマニアが喜びそうな古いタイプの車も時折見かけます。以上、ケニアの道路上の車の様子でした。