カフェ潮の路さん

いつもお世話になっている、練馬のコーヒー豆専門店「ビーンズアクト」さんにご紹介いただき、「カフェ潮の路」におじゃましてきました!

 

このカフェの母体となるのは「つくろい東京ファンド」さん。「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう!」を合言葉に、東京都内で生活困窮者の支援活動をしてきた団体メンバーが設立したそうです。

 

路上生活者への生活保護の適用が進み、路上にいる人たちの数は減ってきたのに、まだ路上には多くの人たちが取り残されている。そんな問題意識から「つくろい東京ファンド」は出発したのだそうです。支援活動をとして、行政の支援策に「ハウジングファースト」という観点が抜けているのが問題だと考え、「まずは安定した住まいを提供することを最優先におこなうべき」=「住まい人権である」という理念に基づいて、個室シェルターを2014年7月に開設。住まいの支援のほか、情報発信とこども食堂など活動もされています。

 

「住まい」の次は「仕事」と「居場所」!ということで、ホームレス経験者が働く自家焙煎カフェを作ることを目標に、クラウドファンディングで資金を集め、この4月18日に「カフェ潮の路」をオープン。今回おじゃまさせていただきました。

 

「近所の人たちにも気軽に利用してもらいたい」と、コーヒースタンドを1階に、そして2階にカフェがあります。始まってから私がおじゃました日まで、「とっても忙しかった。今日がこんなにゆっくり話せた最初の日。何かのご縁ですね」と、コーヒーを淹れてくださった小林さんが話していました。

 

「経済的に困難なひとや障害を持ったひとなど、支援をしていると、ついつい視野が狭くなって偏って、うちわで固まってしまう。垣根をつくってしまい、外部との交流もなく、お互いの理解ができない状況に陥ってしまう。そのバリアをとりはらって、どんなひとでも、地元の方や路上生活を経験した人、いろいろなバックグランドを持った人たちが、コーヒーやランチを楽しむカフェを作っていきたい」と小林さんが話してくださいました。

まったくそのとおり。いろんな人間がいるんだよ、と改めて理解・感じさせてくれる貴重なカフェです。

 

そして、このカフェには「お福分け券」という取り組みもあります。欧米のホームレス支援カフェにあるペイ・イット・フォワード(Pay it forward)のシステムです。これは、カフェに来たお客さんが自分の分だけでなく、「次に来る誰か」のためのランチ代やコーヒー代を支払うというもの。こちらのカフェには200円券と700円券があり、購入した券に自分の名前(ニックネーム)とメッセージを記入、その後、券を利用した方がメッセージを書き、内容がFacebookに公開されます。そのあとどうなったかな・・・を知ることができて、なんだかうれしくなりますね。カフェにきて、ほっとひといき、ココロも体も温まることができます。

 

小林さんは、「なかなか難しいけど、少しずつ、営業日・時間を増やしていきたい」と話されていました。

こういった支援活動の中に「ケニア山の紅茶」も仲間入りできることを祈って、カフェを応援していきたいです!みなさんも、ぜひランチに行ってみてくださいね!

 

◎カフェ潮の路(1階コーヒースタンド、2階カフェ)

場所:東京都練馬区豊玉南1-4-2

・西武新宿線「沼袋駅」北口から徒歩11分

・大江戸線「新江古田駅」A2から徒歩15分

・中野江古田病院から3軒先

営業日と時間:

コーヒースタンド(火・水・木・金の12:00~15:00)

カフェ(火と木の12:00~17:00)

一般社団法人つくろい東京ファンド

Facebookはこちら